目のトラブルを避けるために知っておきたいこと
コンタクトレンズの種類について
コンタクトレンズの交換時期を守っていますか?
コンタクトレンズには決まった交換時期がありますので、定められた期間内に必ずレンズの交換を行ってください。
1日使い捨て(ワンデー)タイプ
毎日新しいレンズと交換します。
1度目から外したレンズの再使用はできません。
2週間交換(2ウィーク)タイプ
ブリスターを開封した日から最長2週間で新しいレンズに交換します。
1枚の交換期間は短いですが、1箱に複数枚入っている傾向があります。
ケア用品によるレンズ洗浄が必要です。
レンズケアって?
2日以上使用できるコンタクトレンズは、使用するたびに洗う必要があります。
専用のケア用品で洗浄・消毒・保存してください。
詳しくはケア用品の項目をご覧ください。
1ヶ月交換(マンスリー)タイプ
ブリスターを開封した日から最長で30日間で新しいレンズに交換します。
ケア用品によるレンズ洗浄とタンパク除去が必要です。
長期使用タイプ
特に使用期間は定められていませんが、使用状況など個人差があるため、眼科での検査によりレンズを交換するタイプです。
ケア用品によるレンズ洗浄とタンパク除去が必要です。
タンパク除去って?
目の分泌物の主成分であるタンパク質の汚れは蓄積すると落ちにくくなるため、長期間使用するレンズは定期的(1、2週間に1度)にタンパク除去剤で洗浄を行います。
詳しくはケア用品の項目をご覧ください。
※実際の交換時期はレンズの使用状況や劣化具合などで変わりますので、目や見え方に異常を感じた場合は使用を中止し、眼科医の指示に従ってください。
ケア用品の種類について
長期装用レンズの洗浄・保存は正しくできていますか?
ケア用品(洗浄保存液)以外を使用しないでください。
水道水には、角膜に潰瘍を起こす「アカントアメーバ」が混ざっていることもあり、最悪の場合、角膜移植が必要になります。
必ず正しい洗浄液/保存液を使用してください。
ケア用品の種類
添付文書及び眼科医の指示に従い、適切なケア用品を選択し、レンズケアの注意点を守りましょう。
各製品の使用説明書、表示事項等を必ず読んでください。
1本タイプ(MPS)
レンズの洗浄・すすぎ・消毒・保存の全てを1本で行うことができるケア用品です。
お手軽ですが「こすり洗い」が必須であり、かつ「確実に」「丁寧に」こすり洗いをする必要があります。
※MPS(マルチ・パーパス・ソリューション)
ソフトコンタクトレンズの洗浄、すすぎ、保存、消毒を1本で行うことのできるケア用品のこと。
ヨウ素タイプ
消毒成分に安全性・有効性の高いポビドンヨードを使用。レンズをしっかり消毒します。
4時間以上のつけ置きが必要ですが、毎回タンパク除去を行うので、レンズを清潔に保ちます。
※消毒前に市販のソフトコンタクトレンズ用保存液やすすぎ液などでレンズのこすり洗いを行うことで、レンズの付着菌などをより減らすことができます。
過酸化水素タイプ
過酸化水素が主成分の消毒効果が高いケア用品です。
最低6時間以上つけ置く必要がありますが、誰でも同じ高い消毒効果が得られます。
※つけ置く時間は商品によって異なります。
※洗浄後は涙に近い成分に変化しますが、洗浄前の液体は目に入ると失明する恐れがあります。
各製品の使用説明書などをよく読んで使用してください。
タンパク除去
1本タイプ(MPS)と組み合わせて使用することで、消毒と同時にタンパク質の汚れを分解除去します。
※洗浄後は1本タイプ(MSP)で十分にすすいでください。
こすり洗い用洗浄液
通常のレンズケアの前に使用することで、化粧品汚れや脂肪汚れなどをしっかり洗浄します。
微粒子入り洗浄液で、レンズを傷つけずにこすり洗いの効果を高めることができます。
※使用後に通常のレンズケアを行ってください。
コンタクトレンズを正しく使用しないと重篤な眼障害を発生する危険性が高まります
コンタクトレンズの洗浄や消毒が不十分又はケアをしない、長時間又は使用期間を超えた装用を行うなど、不適切な使用により重篤な眼障害が発生する危険性があります。
レンズの装用による眼障害の中には、治療せず放置すると重篤な眼障害や失明につながるものがあります。
目の健康のためにも、異常を感じたら直ちに眼科を受診しましょう。